「どんなに素晴らしい研究成果をあげても、その発表がつまらなければ全てが台無しである」
世の中には星の数ほどのプレゼン指南書がありますが、理系向けでしかも良質な書籍というとあまり多く無いように感じます。この「理系のための口頭発表術」は、欧米で科学研究発表を行う学生向けに書かれた、プレゼン教科書の和訳版です。値段も880円と大変お手頃で、発表経験が浅い学生にとってうってつけの書物の一つです。
科学発表は「議論と理解を深めること」が至上目的であり、「競争に勝つ」ため行われるビジネスプレゼンとは異なる部分も多くあります。本書はそのような独特たるポイントについても多く言及しており、なかなか興味深い内容になっています。
安価ですし、是非ご自分で購入して読んでいただきたいですが、参考までにここでは「手っ取り早くプレゼンを改善させるポイント」を、本書から抜粋して紹介してみようと思います。