今回はアメリカ化学会(ACS)から公開されているGeorge Whitesides教授へのインタビュー動画を紹介します。
論文執筆法のQ&Aという体裁をとっていますが、その実は独自の研究哲学をシンプルな言葉で語ったものです。「そもそも科学研究とはどういう営みなのか」「科学者に必要とされることとは、現実的に何なのか」などにまで及ぶ、メッセージ性の強い動画です。小手先の執筆テクニックなどには一切触れていません。
どの発言も多くの示唆に富んでおり、氏の斬新な科学観をわずか8分間で濃密に学べる、研究者なら一度は見ておくべき動画です。
今回は動画の字幕に補足する形で、氏の研究哲学に詳しく迫ってみようと思います。
氏の主張を統合するキーワードは、『伝達』です。