幼稚園児・小学生・中学生と、わたしたち人間は年齢を重ねるほどに、からだが大きくなっていきます。単純にサイズが大きくなるだけではなく、からだつきもまた、男らしくあるいは女らしく発達していきます。
一方、年齢を重ねるほどにからだが小さくなるというと、わたしたちヒトではフィクションの世界です。でもね、地球上には、例外がいるのです。成長のたびにひとまわり小さくなることが、オトナの階段を登ること。直接的表現で言えば、有性生殖が可能になるということ。そういう生き物が実在するのです。
今まで生活環の調節機構がよく分かっていなかったのですが、秘められた生態の鍵を握る性フェロモンが、最近[2] になって単離され、化学構造が解明されました。