京都大学理学研究科・中西研および同大学化学研究所・梶研の研究により、Angewndte Chemie International Editionにマシュマロゲル(英名 Marshmallow-like Gel)に関する論文が発表されました。[1]
「何それ!?」もしくは「つい最近どこかで初めて聞いたぞ!」と思った方がほとんどだと思います。
この特徴的な名前、以前はほとんど知られていませんでした。それもそのはず、私が勝手に付けた名前だからです!検索してもこの柔軟多孔性材料ぐらいしかヒットしません。
白くてやわらかい素材等はよく、マシュマロXXXと表現されます。マシュマロという名の製品や、なぜか競走馬だっています。
マシュマロゲルもその例外ではなく、ふにふにふわふわとした触り心地で、学会発表や高校生の体験学習で披露する度に大絶賛の嵐が巻き起こっていました。で、インパクト重視でいいや!ということでこの名前が論文のタイトルにまでなりました。
(以前どこかで読んだ「ティラミス構造?」への対抗意識もあります。)
さてそんなマシュマロゲル、ふざけた名前とは反対にたくさんの優れた特性をもっています。
- 超撥水性・油のみを吸い取る
- 柔軟性を保つ温度域が広い
- バリエーションが豊富
合成条件はマシュマロを作るよりもよっぽど簡単です。いいことづくしですよね!筆頭著者本人が、論文に書いてある内容を紹介したいと思います。