栽培しやすい農作物をもとめて、人類は有史以前からかけあわせを行ってきました。しかしながら、とくに果樹で顕著ですが「桃栗三年柿八年」のことわざにもある通り、ひとりの人間の限られたはかない生涯の中で、そう何度も何度も植物をかけあわせることはできません。ただ鑑賞用の花を提供するだけではなく、品種改良のスピードをあげ食物増産をも可能にするという点で、「花(flower)を生じる(generate)もの」=「フロリゲン(florigen)」は注目の研究対象でした。イメージとしては「花咲かじいさんの灰」のような生理活性を持った物質です。
(結晶構造解析データの出力はProtein Date Bankより)