昨日、毎年ノーベル賞発表直前に公表される「トムソン・ロイター引用栄誉賞2013」が発表されました。医学・生理学、物理学、および化学分野の中心的な研究者28名が公表され、うち3名が日本人から選出されました。その中の細野秀雄教授(東工大、物理学分野として選出)は無機材料科学が専門であり、化学分野でもおかしくない「鉄系超伝導体の発見者」として著名な研究者です。この賞に選ばれる人材は過去20年以上にわたる学術論文の被引用数に基づいて、各分野の上位0.1パーセントにランクする研究者の中から選ばれており、引用数という観点でみると、無論各分野を率いてきたノーベル賞の候補者として相応しい研究者です。ここでは、化学分野の受賞者を今後のノーベル化学賞賞有力候補者として紹介したいと思います。