ケムステ昨年の人気No.1記事は東大の藤田誠先生らのグループが報告した結晶スポンジ法に関するものでした。
筆者も久しぶりに論文を読んで背筋が寒くなるというか、科学の大きなブレークスルーの瞬間に立ち会ったような、エキサイティングな経験をさせていただきました。
しかも一筋縄ではいかなそうな天然有機化合物であるmiyakosyne Aの絶対立体配置を決めてしまったということで、筆者を含め天然物化学に関係する研究者に与えた衝撃はとてつもなく大きいものでした。しかし続報でお伝えした通り、どうもその部分に関する結論は議論の余地があるとのことでした。
最近miyakosyne Aの立体化学に関する最終的な結論が報告されましたので紹介したいと思います。