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Channel: 化学者のつぶやき -Chem-Station-
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小説『ラブ・ケミストリー』聖地巡礼してきた

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ラブ・ケミストリー (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 猫色ケミストリー (『このミス』大賞シリーズ) ラブ・リプレイ (『このミス』大賞シリーズ)

「このミステリーがすごい!」大賞シリーズとして、絶賛発売中!

化学好きならば必読の書『ラブ・ケミストリー』・『猫色ケミストリー』・『ラブ・リプライ』!

喜多喜久先生が作中のモデルにしたとされるあの大学のキャンパスに、ケムステスタッフのひとりが聖地巡礼物語のゆかりある場所を訪問すること)してきましたッ!

 


ポリセオナミド polytheonamides

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 海綿由来の天然物 ポリセオナミド polytheonamidesの生合成クラスターがJorn Pielらのグループにより同定され、Science Expressに発表されました。

 

 Science Expressは、Science誌掲載予定論文の中から精選された論文のみを電子版で早期に発表するものです。つまり、Science掲載論文の中でも特に素晴らしい論文と言うことです。今回は、なぜこの論文がScience Expressに掲載されたかという理由について解説して行きたいと思います。

 

 

’’Metagenome Mining Reveals Polytheonamides as Posttranslationally Modified Ribosomal Peptides’’

Michael F. Freeman, Cristian Gurgui, Maximilian J. Helf, Brandon I. Morinaka, Agustinus R. Uria, Neil J. Oldham, Hans-Georg Sahl, Shigeki Matsunaga, Jörn Piel

Originally published in Science Express on September 13 2012

DOI: 10.1126/science.1226121

日本のお家芸、糖転移酵素を触媒とするための簡便糖ドナー合成法

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最近、Hinsgaulのグループから、糖転移酵素のドナー分子の簡単な合成法が報告されました。


この報告によって、酵素反応の得意な高い立体選択性だけでなく、高い位置選択性を有する酵素触媒配糖化反応が可能になることが期待されます。

研究場所は海外ではありますが、この研究は2名の日本人研究者が関わっています。数多くの糖転移酵素をクローニングしてきた日本。これを機に糖転移酵素を用いる糖鎖合成法の急速な発展に期待したいところです。

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新しく提案された、糖ヌクレオチドの簡単な合成法

ヒバリマイシノンの全合成

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抗腫瘍活性が期待されるヒバリマイシノンと呼ばれる天然化合物の全合成が達成[1],[2]されました。軸不斉のある分子をどう作り上げていくのか、その合成戦略をチェックしてみたいと思います。

炭素原子のまわりにベンゼン環をはためかせる

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トリアリールメタンと言えば、炭素原子ひとつのまわりに、ベンゼン環が3枚はたいているかのようなかたちをした分子の総称です。残りひとつの手で中心の炭素原子につく水素原子は外れやすく、トリアリールメタンがカルボカチオン・カルボアニオン・カルボラジカルのいずれにもなりやすいということは、大学で有機化学のかなり早い段階、いわゆる共鳴のお話でよく聞くところだと思います。

さて、このトリアリールメタンですが、画期的な新規合成法が報告[1]されたので紹介します。強みはC-H活性化で3枚目をつけることです。

発想の逆転で糖鎖合成

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 糖鎖はたくさんの水酸基を含むため、その化学合成には保護基が欠かせません。保護基の利用は精密有機合成には不可欠ですが、保護、脱保護のために全体のステップが多くかかってしまいます。発想を逆転し、保護基を大きく減らした糖鎖の化学合成を紹介します。

 

製薬産業の最前線バイオベンチャーを訪ねてみよう! 〜シリコンバレーバイオ合宿〜

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シリコンバレーのバイオテック(日本語では、バイオベンチャー)を見学できる

「シリコンバレーバイオ合宿2013」の募集が開始されました。

 

シリコンバレーと聞くとIT産業を思い浮かべる方が多いと思いますが、シリコンバレーはIT産業だけでなく

バイオテック発祥の地でもあり、GenentechやGileadなどを始めとして多くのバイオ企業やバイオテックが集積している土地です。

 

 

今回は、バイオ合宿の簡単な紹介、そして魅力を伝えたいと思います!バイオ合宿という名前ですが、化学者にとっても非常に有益な内容です!

 

 

※ 本記事中の写真はイメージであり、バイオ合宿とは直接関係ありません。

※ 本記事は、昨年までの内容に基づいて書かれているので、訪問先、スピーカー、パネリスト等は変更になる可能性もあります。

水素結合の発見者は誰?

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hydrogenbond_title.png

 

さて化学大好きっ子の皆さんにクイズです。次のものの発見者は誰でしょう?

1、酸素

2、電子

3、ラジウム

4、中性子

5、水素結合

6、DNAの構造


『ほるもん-植物ホルモン擬人化まとめ-』管理人にインタビュー!

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どの娘がどの植物ホルモンの擬人化!?

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設定はホームページ"http://bakeinu.bake-neko.net/hormone/"でチェック!? 

 

「オーキシン・ジベレリン・サイトカイニン・エチレン・アブシジン酸……」と言えば、植物の成長を調節する生理活性物質として有名です。これらの天然化合物を起点にして、多数の植物調節剤農薬として開発されています。種無ブドウバナナ追熟などはとくに有名ですね。

しかし、この植物ホルモン。詳しく植物について勉強しようとすると、はじめのあたりでたいてい登場するのですが、まだ右も左も分からないというのに、いかんせん覚えるのが大変。

この植物ホルモンを、可愛らしいイラストといっしょに覚えよう、そんな活動を展開しているウェブサイト『ほるもん-植物ホルモン擬人化まとめ-』の管理人、蝉丸さんに、インタビューしてきました。

人が集まるポスター発表を考える

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poster_presentation.jpg研究の秋です。3月の卒業・学会シーズンに向けて研究を頑張っている読者も多いことでしょう。かなり気が早いのですが、今回は学会発表について書いてみたいと思います。

 

私は博士後期課程の学生ですが、今までに十数回学会発表を行っています。

初めの頃は発表することだけでいっぱいいっぱいでしたが、何回か出ているうちに気になり始めたことがありました。「自分の研究はおもしろいはずなのにポスター発表が目立たない」という不満です。

口頭発表では会場で自分のみが発表するため、確実に話を聞いてもらうことができます。しかし、大会場で大勢が発表するポスター発表では、なかなか人が集まりません。

 

どんなに優れた研究でも、人に見てもらわなければ評価されません。

ましてや、せっかくのハレの舞台、他の人に埋もれてしまってはもったいない!というわけで、「人が集まるポスター発表」が今回のテーマです。

仕事の進め方を見直してみませんか?-SEの実例から

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 今回はちょっと分野を変えて、「仕事の進め方に重要なこととは?」ということをわかりやすく説明している書籍をご紹介します。

還元された酸化グラフェン(その1)

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無機物の中でも最もホットな材料の一つがグラフェンでしょう。
いうまでもないですが、グラフェン(graphene)は、2005年にNovoselovとGeim(と他の人)が、Natureに発表し、2010年には二人にノーベル賞が出たという、物質です。
その構造はベンゼン環が多数縮環した単層膜で、炭素の同素体であり、鉛筆の文字にも含まれている(といっていいと思われる)
 

"Simple is the best"

を体現したような材料です。





 

 

文具に凝るといふことを化学者もしてみむとてするなり⑧:ネオジム磁石の巻

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今回はかなり地味ですが実験で気に入って使っているネオジム磁石を(「文具に凝るといふことを化学者もしてみむとてするなり⑧」として)紹介したいと思います。まあ最近実験できてないので気に入っていと言うべきかもしれませんが・・・(汗)。

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「コミュニケーションスキル推し」のパラドックス?

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そろそろ就活シーズンですね。今回は科学とは関係ない"日常のつぶやき"を一つ。

大学教員という立場になって以来、学振の申請書やエントリーシートを添削する機会に実にたくさん恵まれています。指導力養成、アピール技術のフィードバックという観点からも、いろいろ勉強させてもらえる貴重な経験だと心から思っています。

で、学生たちの書いてくる自己アピール文を沢山読むうちに、面白い共通点があることに気がつきました。

ほとんど皆が皆、「私はコミュニケーションスキルに長けた人間です」という主旨のことを必ず書いてくるのです。必要十分なスキルが当人に備わっているかは別として。

まるで宗教的教義の一種なのでは、と感じられるほどです。

MRS Fall Meeting 2012に来ています

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11月25日から30日にかけて行われている、 MRS (Material Research Society)Fall Meeting 2012に今、参加しています。

マテリアルの学会ということで化学の分野からも多く参加している印象です。

また参加者に日本人も多く、会場にも多く見かけました。今回はそのMRS Fall Meeting 2012 Fallの中間報告をさせて頂きます。


クロスカップリング用Pd触媒 小ネタあれこれ

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有機化学者の必須ツール「クロスカップリング用  Pd触媒」について、いくつか小ネタが溜まってきたので、ここらでまとめて晒しておきます。

*筆者は単なる反応ユーザーであって、クロスカップリング反応や触媒のプロではありません。また、人から聞いた話を並べるだけで、自分で裏付け確認して無いことばかり書きます。間違ってても許してね。

2012年分子生物学会/生化学会 ケムステキャンペーン

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 冬も真っ盛りの12月がやってきましたね。つまり今年のカレンダーも後残り一枚になりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。実は今年はそんな年末に福岡で2つの大きな学会の年会が開かれます。日本分子生物学会年会日本生化学会大会です。読者の中にも参加する方は大勢いるのではないでしょうか。実は昨年日本生化学会大会参加の読者のために、大手学術出版社のシュプリンガージャパンと組みまして、読者へ特別割引を行いました(記事はこちら)。今年もそんなケムステ読者のために、少し分野はずれますが日本分子生物学会年会への参加者も加えて、再びシュプリンガージャパン社にお願い致しまして読者特典を出してもらいました!

 

二丁拳銃をたずさえ帰ってきた魔弾の射手

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ベータラクタム系抗生物質耐性菌にNOをたたきつける!

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魔法の弾丸(magic builet)と言えば、ひそかにペニシリンの別名としても知られています。ペニシリンは、細菌細胞壁をかたちづくるペプチドグリカンと呼ばれる高分子の、生合成酵素を標的とした天然化合物です。特徴的なラクタム四員環を持つ類縁体がひとの手で合成され、抗生物質として汎用されてきました。
最近になって、ダブルドラッグの手法を用いることで、従来の耐性菌にも効くように設計し直され、再び注目を集めています。さながら、映画館のスクリーンで二丁拳銃の殺陣シーンを見ているかのような、病原菌を抹殺するクールな手際を紹介します。

その反応を冠する者の名は

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とあるSF映画のワンシーンから。

「おやもうコーヒーが空か。お湯を沸かさないといけないな。」なべを火にかけソファーに戻ると飲みかけのコーヒーカップが微かに揺れているように感じた。気のせいかと思いふと窓の方に目をやるとそこにはティラノサウルスが!

ドアに駆け寄り階段を滑り降りるとそこは既にヴェロキラプトルが群らがっているではないか!出口への活路を開くためキッチンで何か役に立ちそうなものを取りに行くとそこも奴らの巣窟だった。古い引き出しを開けると最後の望みとなりそうなボールが一つ。

これをあの沸騰したお湯の中に投げ込めば中の気体が膨張して爆発し、奴らを撃退できるに違いない。「そう気体の法則を利用するのさ。Boyleの、いやGay-Lussacの法則、あれ何だっけ?試験前にはちゃんと覚えてたのにー」  ヴェロキラプトルに取り囲まれる男、絶体絶命と諦めたその刹那、ファンファーレが鳴り響き奴らが一斉にはやし立てる。「残念!Charlesの法則でしたー!」

就職活動2014スタートー就活を楽しむ方法

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 いよいよ2014年卒の就活が始まりました。これから就活生には、経験したのことの無いほどのつらいことや厳しいことが待っているでしょう。でも就活は、厳しいことだけではありません、楽しいこともたくさんあります。そんな2013年卒の私が感じた楽しいことを紹介します。
 
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