アルメニア初の化学国際会議、ArmChemFront2013の参加レポート!
今回は学会内容について紹介します(前回の記事はこちら)。
アルメニア初の化学国際会議、ArmChemFront2013の参加レポート!
今回は学会内容について紹介します(前回の記事はこちら)。
先日、日本の博士課程に在籍する女性科学者を対象とする「ロレアル−ユネスコ女性科学者日本奨励賞」の発表がありました。これまでも、上位の賞「ロレアルユネスコ女性科学者賞」も含めまして、何度かこのケムステでも取り上げさせていただきました(関連記事参照)。筆者の教えていた学生も受賞したこともあり大変馴染みの深い賞となっています。聞いたことない人は侮る事なかれ、女性限定ですがなんと賞金は100万円。授賞式は六本木ヒルズで行われ、毎年各科学分野で4人の優秀な学生しかもらえない素晴らしい賞なのです。なおかつ、最近は黒木メイサや安藤美姫など豪華でなにかと話題性の高いプレゼンテーターが出演しているということでも話題になっています。
今年で第8回目を迎えました、本賞の栄えある受賞者は...こちら!
ここでは物質科学分野で受賞しました、小原 睦代(おはら むつよ)さん(名古屋工業大学中村研究室)を紹介したいと思います。丁度、筆者の知り合いの先生の研究室に所属していたため、直接コンタクトをとり研究の詳細のみならず応募した理由、科学に興味をもったわけ、将来の夢やプラン、後輩へのメッセージといろいろとお話を聞いてみました。リケジョ本人だけでなくリケジョもつ親御さん研究室皆さん必見です!
この記事は、化学屋さんでない、組立屋さんに居ながら化学に関わっているちょっと変わったスタッフが書いています
アルメニア初の化学国際会議、ArmChemFront2013の参加レポート!
今回(最終回)は交流イベントについて紹介します(前回の記事はこちら)。
本年3月、東京大学の藤田・猪熊らによる結晶化しないで構造解析できる「結晶スポンジ法」をこの化学者のつぶやきでいち早く取り上げさせていただきました(記事:ナノグラムの油状試料もなんのその!結晶に封じて分子構造を一発解析!)
微量成分の構造決定を根本から変える破格のインパクトを与えるこの技術、科学最高峰誌Natureに掲載され、脚光を浴びることとなりました(Nature 2013, 495, 461. DOI:10.1038/nature11990 )。
しかし先日誠に残念ですが、1点、その手法を用いた構造決定において"誤審"が発見されたのです。一言でいえば、
「結晶スポンジ法で決めた天然物の絶対立体配置を誤った。」
ということです。彼らは既にNature誌にこの"誤審"について報告し、先日公開されました(DOI: 10.1038/nature12527)。またその内容は、刺激的なタイトルと天然物化学者の厳しい指摘とともに、9月19日付でC&ENにも掲載されています。
では、なぜ"誤審"をしてしまったのか?今回は化学者として化学情報を正しく発信するという観点から、その経緯と科学的な解説を行いたいと思います。
一方で、即日藤田誠先生に直接コンタクトをとらせていただきまして、いち早く本件に関するお話を伺いましたのでそれについても報告させていただきたいと思います。
エネルギー源として利用されている石油は資源量に限りがあり、再利用が難しいうえ燃焼の過程で二酸化炭素やメタンなどの環境に望ましくない(とされる)副生成物を放出します。そこで、代替エネルギーの創出を目指した研究が世界中で積極的に行われています。これら代替エネルギー候補の中で、特に注目を浴びているもののひとつが「水素」です。
あるところに間抜けな本読みが居りました その者は一字一句、一式一記号全て理解しないと全く先に進めなかったのであります・・・
フラーレンの中には核反応を遅らせる不思議空間がある
今まで「自分が小さくなってフラーレンの中に入ってみたらどうなるんだろうか」と考えてみたことはありますか。夢の中だけでいいので、そんな経験をしてみたい気もします。実は、フラーレンの中には、ある種の核反応まで遅らせてしまうほどの、不思議空間が広がっている[1]のです。
江戸川乱歩「吸血鬼」より借用
一般には成熟したと思われる化学エンジニアリングの世界、そこには未だ未だ驚愕に値する発明の種は埋まっているのであります
昨日、毎年ノーベル賞発表直前に公表される「トムソン・ロイター引用栄誉賞2013」が発表されました。医学・生理学、物理学、および化学分野の中心的な研究者28名が公表され、うち3名が日本人から選出されました。その中の細野秀雄教授(東工大、物理学分野として選出)は無機材料科学が専門であり、化学分野でもおかしくない「鉄系超伝導体の発見者」として著名な研究者です。この賞に選ばれる人材は過去20年以上にわたる学術論文の被引用数に基づいて、各分野の上位0.1パーセントにランクする研究者の中から選ばれており、引用数という観点でみると、無論各分野を率いてきたノーベル賞の候補者として相応しい研究者です。ここでは、化学分野の受賞者を今後のノーベル化学賞賞有力候補者として紹介したいと思います。
サイエンスアゴラ2013ケムステ出張版「広がる化学の世界」書類選考通過!
ケムステのサイエンスアゴラ2013参戦が決定しました。日時は2013年11月9日(土)10日(日)。場所は東京のお台場にある科学未来館1階です。
ケムステの活動紹介のほか、出張版「化学者のつぶやき」と出張版「身のまわりの分子」を準備中です。話題の「ふにふに☆ふわふわマシュマロゲル」にも触れます。また、ケムステオリジナルカードゲームに挑戦すると「ケムステ特製ノベリティ―グッズ」ももらえる予定です。ご都合つくみなさま、ぜひぜひ来展くださり、人気投票もあるので応援のほどよろしくお願いします。
速報:スウェーデンの王立科学アカデミーは9日、2013年のノーベル化学賞のをマーティン・カープラス(仏ストラスブール大学)、マイケル・レビット(米スタンフォード大学)、アリー・ワーシェル(米・南カリフォルニア大学)の3氏に贈ると発表した。
今年のノーベル化学賞は理論分野から!3人の化学者に贈られることが決定しました。受賞理由は
"for the development of multiscale models for complex chemical systems"
「複雑な化学システムのマルチスケールモデル開発」
簡単にいえば、タンパク質や生体分子の振る舞いをコンピュータで計算しシミュレーションする方法を開発した先駆者達です。ケムステではとりあえず速報として、彼らの業績と研究内容を簡単に紹介しましょう!
以前、独立行政法人物質・材料研究機構NIMSの秀逸なホームページ「材料のチカラ」を紹介させていただきました。
そのNIMSが最先端技術を公開する第13回NIMSフォーラムを10月24日に行うそうです!
巷はハロウィーンムード一色ですね。お菓子をねだる子供の幽霊はかわいいものですが、趣向を変えて不気味な幽霊が引き起こしたミステリーをひとつ紹介しましょう。
ミステリーとはずばり、自分の研究が幽霊によって先に発表されてしまったというものです。
これを読めば研究者の方なら誰でも背筋に冷たいものを感じるはずです。
その幽霊による被害者はHarvard Medical Schoolの細胞生物学者Bruce Spiegelman教授です。
来月11月9日・10日が待ち遠しくてわくわくしています。ケムステも参戦するサイエンスアゴラ2013開催の日です。当日の「ここがおもしろい!」をより詳しく発信するため、サイエンスアゴラ出展の魅力を、「生活環境化学の部屋」・「日本コンピュータ化学会」の本間善夫先生にインタビューしました。
先日ふと感じた疑問がありましたのでまたぞろ記事を書くことにしてみました。
本間善夫先生からの紹介もいただいたため、サイエンスアゴラ出展の魅力を、日本蛋白質構造データバンク(PDBj)の工藤高裕先生にインタビューしました。来月11月9日・10日が待ち遠しくてわくわくしています。ケムステも参戦するサイエンスアゴラ2013開催の日です。当日の「ここがおもしろい!」をより詳しく発信します。
今月9・10日に日本科学未来館他で開催されるサイエンスアゴラ出展について、京都大学物質-細胞統合拠点(iCeMS)の科学コミュニケーショングループ(加藤和人グループ)で活動している水町衣里先生にインタビューしてきました。
みんなでつくる未来像:iCeMS発の科学から考える
(日本科学未来館Aa-008)
「生活環境化学の部屋」・「日本コンピュータ化学会」の本間善夫先生、日本蛋白質構造データバンク(PDBj)の工藤高裕先生に続き、インタビューは今回で3回目です。それではお話をどうぞ!
少し前にはなりますが、(独)科学技術振興機構 理数学習支援センターから平成24年度の中学校理解教育実態調査の集計結果が発表されました。(PDFファイル)今時の初等理解教育の実態が見えてくるこの調査結果ですが、少なからず心配になるようなデータもありました。
ケムステ読者の皆様はいわゆる理系の方が多いと思います。もしかして生徒時代には学校の科学部所属でした?そんな科学部が今風前の灯というのはどう思われますか?