こんにちは。だんだん暑くなってまいりましたがいかがお過ごしでしょうか。
私は、暑くなったせいか、あるいは研究が思うように進まないせいか、ついつい夜中にボーッとしてしまうことが多くなってきました。気分転換に映画なんか眺めていて、ふと思ったことをここでつぶやいてみようかと思います。
こんにちは。だんだん暑くなってまいりましたがいかがお過ごしでしょうか。
私は、暑くなったせいか、あるいは研究が思うように進まないせいか、ついつい夜中にボーッとしてしまうことが多くなってきました。気分転換に映画なんか眺めていて、ふと思ったことをここでつぶやいてみようかと思います。
7月4日から6日にかけて熊本県は阿蘇山の麓、内牧温泉にて行われた第47回天然物化学談話会に参加して参りました。
こんな学会(?)もあるんだよというところを分野外の方々にぜひ知っていただいて、このような形式の会がいろいろなところで増えて行ってくれるといいなあと勝手に思ってポストしてみました。
ケムステニュースに取り上げましたが、Arena Pharmaceuticalsが創成し、エーザイ株式会社が販売権をもつ抗肥満薬 「BELVIQ®」 (一般名lorcaserin hydrochloride)が2012年6月27日にFDA承認を取得しました。安全性確認のための追加試験が行われるようですが、「国民の2/3が肥満」と言われる米国においては13年振りの抗肥満薬であり、まさに待望の新薬なのでしょう。
研究に関わる皆さんは、いつから"研究"を始めましたか。
多くの人が、大学や高専で研究室に配属されてからでしょう。なかには高校の化学部で研究を行っていた方もいることでしょう。高校の理数科などで、課題研究を授業で行った経験があるかもしれません。
私の場合も、早くから化学に興味を持ち、高校生の頃から研究に携わってきました。しかし、部活や理数科ではなくSSHクラスという少し変わったクラスの中で研究を体験していました。そのSSHが今回紹介する未来の科学者を育てる政策です。
DNAやRNAに含まれる核酸塩基、あなたはいくつあげられますか?
アデニン・グアニン・シトシン・チミンに加えて、ウラシルもあげられれば及第点。構造式も書ければなおよし。しかし、天然の核酸塩基だけでもまだまだありますよ。
いくつあるのか わたし気になります!
さらには、ユニークな機能を持たせた人工の核酸塩基まで登場して、事態は深みを増していきます。分析機器の発展もさることながら、ひとの手で合成する方法も洗練され、核酸の世界に化学のちからここにあり、です。
大学や大学院を卒業する前にほとんどの人が通過しなくてはならない難関があります。それは就職活動、略して就活です。リーマンショック以降、日本は就職氷河期とか言われていて就職することが大変と報道されています。これは、そんな厳しい就職活動を終えた私の体験記です。先に言っておきますが、うまくいったとは思っていません。ですから、これから就活をする人は私を反面教師にしてうまく乗り切ってほしいと思います。また、就活とは無縁の方も少しでも化学系修士の就活について知っていただけたらと思います。
ある男がバーに来てビールを注文した。すると隣の席に座っている(なぜか白衣を着た)男が新客に訪ねた。
「あんた体重と身長はどれくらいだい?」
男は困惑しながら答えた
「188 cm、104 Kgだが何故だい?」
白衣の男はしばし考えた後に言った
「おたくのBMIは29.5だな。ああすまない私は医者だ。あんたの健康について少し気になっただけさ」
触媒とは、特定の化学反応の速度定数を早める物質で、自身は反応の前後で変化しないものです。また、生体内で起こる化学反応を触媒する分子を酵素と言います。
今回、これらの定義からはずれるsingle turnoverの酵素を紹介したいと思います。single turnoverって触媒じゃ無いじゃんと思うかもしれませんが、、、
Abhishek Chatterjee, N. Dinuka Abeydeera, Shridhar Bale, Pei-Jing Pai, Pieter C. Dorrestein, David H. Russell, Steven E. Ealick and Tadhg P. Begley, Nature 478, 542–546 (2011). doi:10.1038/nature10503
今回は地方で粘り強く事業を発展させている化学系企業各位をご紹介します。
スプレーするだけで、短時間のうちに、ガン組織と正常な組織の区別をはっきり見分けるケミカルプローブが、日本の研究チームの手で、ついに開発されました。外科手術のおともになるか、周到なその分子設計にクローズアップ、です。 手術中にガン組織を見分ける標識試薬
スプレーするだけで、短時間のうちに、ガン組織だけを光らせ、正常な組織の区別をはっきりさせる標識試薬(chemical probe)が、日本を中心とした研究チームの手で開発中です。外科手術のおともになるか、ガン細胞を識別するための、周到なその分子設計を、紹介します。
サマリウム、ウンウントリウム、メンデレビウム、マイトネリウム、ユウロピウム、ラザホージウム
バナジウム、アメリシウム、キュリウム、アクチニウム、ツリウム、インジウム、オスミウム、二オブ!
別に気が狂った訳ではありません。今はそんな気分なんです。夏休みにはどこ行きますか?海、山、プール、それとも水族館?いやいや、ケムステ読者の皆様でしたら、当然博物館ですよね!
前回の続きで、【東海~近畿】、【中国~四国】の小規模ながら強みを持つ化学系企業をご紹介いたします。
立秋8月7日を過ぎたものの、残暑の厳しいおり、いかがお過ごしでしょうか。まだ早いですが、季語としてもおなじみであるように、秋はキノコのシーズンです。そこであえて毒キノコの話題でもとりあげようと思います。
秋 来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる
近年、アルキンの構造を持ったシンプルな構造の有毒成分がキノコから単離され[1]、化学コミュニティーを驚かせました。えぇっ、こんな単純な化合物も猛毒なの!?
Charles Goodyearは1844年あるポリマーに関する特許を取得しました。その特許とは、ゴムノキの樹液から得られるポリイソプレンを主成分とする生ゴムに硫黄を加えて加熱することで飛躍的にゴムの弾性が改良できるというものです。彼はその研究に10年以上の歳月を費やしたそうです。注)タイヤメーカのGoodyearとは直接の関係は無く、彼の名前にちなんで命名された社名だそうです。
筆者が学部生の頃、タンパク質の結晶化は非常に難しいと授業で教わりました。
タンパク質の結晶化は職人技だ!と。
しかし、タンパク質の結晶化は年々簡便になってきています。また、最近の酵素工学の論文を見ていると、近い将来タンパク質の結晶構造は必須になるのでは?思います。
今回は、血液中のコレステロール値を低下させる薬としても有名なロバスタチンの生合成に関わるLovCという還元酵素についての論文を紹介します。この論文では、LovCの結晶、変異酵素の結晶、補酵素や基質との共結晶など様々な結晶を基に、反応機構、タンパク質間相互作用について議論しています。
’’Crystal structure and biochemical studies of the trans-acting polyketide enoyl reductase LovC from lovastatin biosynthesis’’
Brian D. Ames, Chi Nguyen, Joel Bruegger, Peter Smith, Wei Xu, Suzanne Ma, Emily Wong, Steven Wong, Xinkai Xie, Jesse W.-H. Li, John C. Vederas, Yi Tang and Shiou-Chuan Tsai
PNAS, 109 (28) 11144-11149(2012) DOI : 10.1073/pnas.1113029109
高校、大学、大学院と皆さん、多かれ少なかれ入試と呼ばれる試験を受けて来たかと思います。
その中で、学校の難易度や入学レベルを示す指標として、偏差値等で表される尺度(基準)がいつでもあったかと思います。どうやら、そういった尺度は特定の学術研究の世界にもあるようです。
今回は世界最大の化学企業、BASFをご紹介します。
オレオレ詐欺だか、やるやる詐欺だか分かりませんが、世に中には人を騙す天才的なアイデアを考えつく輩がいるもので、トリックがわかってしまえばなんでそんなものに騙されるんだろうと首を傾げたくなるような詐欺の手口が多くあります。私のメールアドレスにも毎日笑ってしまうようなフィッシングメールが届きます。そんな詐欺師の巧妙な手口ではありますが、化学を使った詐欺というのは珍しいのではないでしょうか。化学者の端くれとしてそんな詐欺師は許せません!