ルーブ・ゴールドバーグ反応 その1
ルーブ・ゴールドバーグ装置(Rube Goldberg Machine)と呼ばれる装置があります。 ボールが転がったりドミノが倒れたりしながら様々なカラクリを通過していく、見ていてとても楽しい装置です。「ピタゴラ装置」などと呼ばれているものが有名です。 タイトル図は「凍りついた道を安全に歩くための装置」!! (Rube Goldberg Machineのサイトから引用しました。)...
View Article【読者特典】第92回日本化学会付設展示会を楽しもう!PartIII+薬学会も!
日本化学会年会ケムステ特別リーフレットをダウンロード!(ケムステ特典と会場の慶応大学日吉周りのお食事処一覧)...
View Articleホウ素から糖に手渡される宅配便
非天然の人工に設計した化合物で、一見すると単純な構造をしていますが、興味深い用途が提案されています。このホウ素化合物をあなたならば何に使おうと考えますか? 1つめのヒントです。最も期待される応用先は医薬品ですが、これ単品では毒にも薬にもならず、とくに生理活性はありません。何かを助ける物質です。...
View Article次世代の放射光施設で何が出来るでしょうか?
お医者さんにいくと、X線を使って僕らは自分の体の中の情報を知ることができます。 化学や物理の実験室にいくと、X線を使って僕らは分子や原子の情報を知ることができます。 体の調子が悪い時に、何が原因で知ることが重要なように、なにか新しいものを発見した時に、どのようなメカニズムでその事象が起こっているかを知ることはとても重要な知見です。...
View Article化学の資格もってますか?ーその1
タイトルには「化学の資格」と記載しましたが、医師や弁護士などと違い、化学者になるのに特に必要な国家資格はありません。 とはいえ、世の中には種々の目的で設けられている化学系の資格があり、化学系企業で働いているとそれらの資格を取る取らされる機会があります。今回は研究関係で取得を迫られる化学系の資格についていくつか紹介します。
View Articleこの輪っか状の分子パないの!
某ドーナツ屋の100円セール(2012/03/20~2012/03/25)に行きそびれてしまったので、輪っかの話でもしようかと思います。天然のタンパク質から、人工の高分子材料まで、輪っかでつながる魅力は、ぐんぐん進化しています。このキーワードはカテナンです。
View Article難溶性多糖の成形性を改善!新たな多糖材料の開発に期待!
石油代替材料の創成~今や非常に重要な研究課題の一つである。 多糖バイオマス。古くから使われ、今もその用途開発が進められている。 しかし適当な溶剤がないなどの難点があり、その成形方法は極めて限られていた。本稿では、多糖に着脱が容易な誘導体化を施すことにより、その成形性を改善した論文を紹介したい。
View Articleみんなーフィラデルフィアに行きたいかー!
『みんなーニューヨークに行きたいかー!罰ゲームは恐くないかー!』 ええ古いですとも。今の大学院生には通じないなんて重々承知しています。でも子供心に将来はあの番組に絶対参加するんだって思ってたんです。こう見えても私ジャンケンは強いので、空港で勝つ自身はありました。えーっとそこの若者よ意味分からないからってスルーしないで。耳寄りな情報があるんです。
View ArticleDead Endを回避せよ!「全合成・極限からの一手」④
「極限からの一手」コーナーでは筆者の独断と偏見に基づき、全合成における優れた問題解決とその発想を紹介してみたいと思います。困難に直面した全合成化学者がいかにして創造的発想からの解決に至ったか、それを追体験できるようなクイズ形式にしています。 第4回は、北海道大学の宮下正昭・谷野圭持らによるNorzoanthamineの全合成(2004)を紹介したいと思います。 (※過去の問題はこちら:① ② ③)
View Article東大、京大入試の化学を調べてみた(有機編)
今春めでたく大学にご入学された方。おめでとうございます!これから益々勉強して(特に化学)、将来の化学の発展に是非とも貢献して頂きたいと思います。 また、残念な結果だった方、これから大学受験を控えているという方、是非とも頑張って化学の道を志して下さい!たまには息抜きにケムステの記事を読むこともお忘れなく。...
View Article生きたカタツムリで発電
とある蝸牛の超発電法 生きたままのカタツムリに電極を取りつけ、電気としてエネルギーを取り出すことに成功。決め手はカーボンナノチューブにつながれた2種類の酵素にあり!? 画像は論文[1]より
View Article【追悼企画】生命現象の鍵を追い求めてー坂神洋次教授
「おーいあの仕事進んでるのかい? A君の方はだいぶ進んでるみたいだぞー」 人なつっこそうな笑顔がとても印象的で、こんな若輩の仕事のことも気にしてくださるフランクな先生。それが名古屋大学生命農学研究科坂神洋次先生に対する筆者の印象です。(写真はGCOEのページより引用改編)老若男女を問わず、酒席を共にし先生の薫陶を受けた若い研究者、研究者の卵たちは数知れないはずです。...
View ArticleSDFって何?~化合物の表記法~
SDFって御存知ですか? 例えば、海外試薬メーカーのカタログを貰おうとすると 「じゃ、SDFで送りますね~」。 あるいは、ComputerChemistとの構造式のやり取りで 「化合物一覧をSDFで送って」 などと言われたり。「まぁ、構造式の表記の1つなんだな」という認識でいる方が多いでしょう。実務面はその認識だけで問題無いです。...
View Articleルーブ・ゴールドバーグ反応 その2
こんにちは。新年度がスタートしました。本年度もChemStationを楽しんでいただければと思います。 さて、前回に引き続きルーブ・ゴールドバーグ反応を紹介します。「ルーブ・ゴールドバーグ反応」というのは、ピタゴラ装置などに代表される「ルーブ・ゴールドバーグ装置(Rube Goldberg Machine)」のように様々なカラクリを経由する楽しい反応のことです。...
View Articleすりつぶすと失われるもの
タンパク質だけではなく、ビタミンでも医薬品物質でも、原理的にはすべての化合物の生体内分布を、生きたまま観察できる方法が、新たに開発されました。リボスイッチによる低分子化合物の生体イメージング技術とはいったいなんぞや?
View ArticleDead Endを回避せよ!「全合成・極限からの一手」④(解答編)
このコーナーでは、直面した困難を克服するべく編み出された、全合成における優れた問題解決とその発想をクイズ形式で紹介してみたいと思います。 第4回は宮下・谷野らによるNorzoanthamineの全合成を取り上げました(問題はこちら)。今回はその解答編になります。 Total Synthesis of Norzanthamine Miyashita, M.; Sasaki, M.; Hattori,...
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