タンパク質立体構造をPDBjViewerで表示しよう
知っている人は知っている。意外と簡単。タンパク質の立体構造データの取り扱いについて、初心者向けのレクチャーをしたいと思います。 表示機能を備えたビュワーはゴマンとありますが、ダウンロードして立ち上げが簡単・軽くてサクサク動く・初心者向けのシンプルな機能・日本語のマニュアルもあるよ、ということで「PDBjViewer」を紹介したいと思います。
View Articleアメリカ化学留学 "立志編 ー留学の種類ー"!
アメリカ化学留学シリーズです。今回は前回の立志編ーアメリカに行く前に用意すること?ーの続き。 留学に興味はあると思う人は多いと思います。...
View Article近況報告PartII
昨年11月に徒然なるままに最近の出来事を報告させていただきました。(記事:近況報告PartI)今回は第二弾。全く脈絡のないケムステ代表の「myニュース」を書き綴りたいと思います。たまにはこんな記事があってもいいですよね。「化学者のつぶやき」なんで許してください。
View Article【追悼企画】世のためになる有機合成化学ー松井正直教授
「人育ては植木育てと似ている。水をやりすぎて枯れるのもあるし、水をやらないと枯れるものもある。」 たまに見せる鋭い眼光を奥に秘め、温厚な笑顔で不思議なほど人を魅了する化学者。(写真は松井正直教授業績目録ー天然有機化合物の合成に関する研究より)...
View Article核酸医薬の物語1「化学と生物学が交差するとき」
低分子医薬とも、抗体医薬とも違う次世代の医薬として期待されている核酸医薬。自然そのものの仕組みを明らかにする生物学に対して、ひとの手で自然にあるものを改良し不可能を可能に変える化学のアプローチは、核酸医薬にどのような魅力と可能性をもたらすのでしょうか。 化学と生物学が交差するとき物語は始まる
View Article核酸医薬の物語2「アンチセンス核酸とRNA干渉薬」
核酸医薬シリーズのパート2です(パート1はこちら)。RNAと相互作用して遺伝子の発現を調節するタイプとして、アンチセンス核酸とRNA干渉薬について紹介します。 化学と生物学が交差するとき物語は始まる
View Article人を器用にするDNAーナノ化学研究より
「俺のDNAにはナニかを形作るナニかが刻みこまれている!」 みたいないいまわしは時々、漫画か何かででてきそうな科白です。 そして実際にDNAには何かを形作る“ナニか”はあるのです。...
View Article血液型をChemistyしてみよう!
「あなたの血液型は何型?」 輸血でもするわけでもないのに、本邦においては平生から交わされるこの会話。何でも性格が分かると言うことになっているらしいです。ABO型の4種類の血液型で分類されるほど人間の性格の分類は簡単ではないのに、兎角日本人は"血"で人間を分類したがります。...
View Article触媒がいざなう加速世界へのバックドア
反応を加速する、と言えば、触媒。思い通りの方向にだけ、反応を加速し、作りたいものを作る、というのが、触媒の上手な使い方です。 最近になって、表口か裏口か、くぼみへの進入方法によって、反応の生成物を作りかえる、ちょっと変わった触媒が作られています[1] 。リボザイムのくぼみに秘められた アクセル ワールド のからくりや いかに!? Catalyser「もっと先へ……加速したくはないか、少年」
View Article免疫応答のシグナル伝達を遮断する新規な免疫抑制剤CPYPP
免疫抑制作用を持った低分子化合物が、新たに発見されました。この物質は、免疫応答のスイッチをオンからオフに切り換えるタンパク質を標的とし、シグナル経路を遮断することで薬理活性を示します。移植手術後の拒絶反応を防ぐ免疫抑制剤や、自己免疫疾患の治療薬として、有望なリード化合物となるのか、期待が集まります。
View Articlee.e., or not e.e.:
that is the question: それでは問題です。深く考えず、ぱっと解答して下さい。 あるバットとボールは併せて1100円です。バットはボールより1000円高いです。ボールはいくらですか?
View Article化学エンターテイメント小説第2弾!『猫色ケミストリー』
ドラフトからフラスコを回収し、溶媒を蒸発させる装置であるエバポレーターにダイレクトにセットした。 スイッチを入れて待つこと五分。溶媒は消失し、フラスコの底に白い結晶が残された。新規触媒、キクチ一号の完成が。ただの粉なのに、なぜこんなに輝いて見えるのだろう。 先週のTV「超再現!ミステリー」にラブ・ケミストリーが登場!の記憶もまだ新しいですが、作者の喜多...
View Article天然物界70年の謎に終止符
「100年の難問はなぜ解けたのか」 数年前、「ポアンカレ予想」をロシアの数学者Grigory Yakovlevich Perelmanが解決して話題になりました。Perelmanのフィールズ賞の辞退、ミレニアム賞の辞退(賞金100万ドル)などもあり、数学に興味の無い人でも耳にしたことがあるのでないのでしょうか。...
View Article『ハリーポッターと血の紋様』
小説『ハリーポッターと秘密の部屋』に登場する「リドルの日記」をご存知でしょうか。真っ白な無地のノートに見えて、リドルが過ごした日々について問いかける文章を書き込むと、返事の文章が浮かび上がるというファンタジックな魔法のアイテムです。...
View Article"腕に覚えあり"の若手諸君、「大津会議」を目指そう!
皆さんは、大津会議(Otsu Conference)をご存知でしょうか? 今年第3回目を迎えるこの会議は、副題に「リーダー育成塾」と華々しくある通り、有機合成化学領域における 「院生・ポスドクからのエリート選抜」 を目的とする、日本国内ではとても珍しいタイプの会合です。ロゴデザインにも「金の卵」が採用されていることから、この会議に対する「気合」がおわかりになると思います。...
View Article「大津会議」参加体験レポート
さて大津会議の紹介記事に続きまして、実際に第二回大津会議に選出された参加者、藤田大士博士*に参加体験レポートを書いて頂きましたので紹介したいと思います。 経歴:東京大学大学院工学研究科(藤田研2012年卒)現在、日本学術振興会特別研究員(博士)(同大学院理学研究科菅研究室)
View ArticleDead Endを回避せよ!「全合成・極限からの一手」⑤(解答編)
このコーナーでは、直面した困難を克服するべく編み出された、全合成における優れた問題解決とその発想をクイズ形式で紹介してみたいと思います。 第5回はStürmer, Hoffmannらによるエリスロノリド類縁体の全合成が題材でした(問題はこちら)。今回はその解答編になります。 A Short, Linear Synthesis of (9S)-Dihydroerythronolide A...
View Article第54回天然有機化合物討論会
企画:第54回天然有機化合物討論会 会期 :平成24年9月18日(火)~9月20日(木) 会場 :東京農業大学 世田谷キャンパス 共催 :日本化学会・日本薬学会・日本農芸化学会 討論主題 :天然有機化合物の構造決定、合成、反応、生体内分子機構、並びに生合成。 討論主題区分: a)天然有機化合物の構造決定 b)天然有機化合物に関連した合成と反応 c)天然有機化合物の生体内分子機構 d)生合成...
View Article