有機化合物で情報を記録する未来は来るか
突然ですが皆さんのパソコン歴はどれ位ですか? 正確に思い出せないにしても、最初にどんな記憶装置を使っていたかで大体見当はつきます。 現在では記憶装置ではSSDとか、USBメモリが一般的ですね。少し前ならHDDと3.5インチのフロッピーディスクでしょうか。えっ?フロッピーは5インチでしたか? 他にもMOとかZIPとかJAZZとかもありましたね。まさかとは思いますがカセットテープじゃないでしょうね?...
View Article出発原料から学ぶ「Design and Strategy in Organic Synthesis」
今回は昨年Wiley社より出版された書籍「Design and Strategy in Organic Synthesis」の紹介をしたいと思います。
View Article人工DNAを複製可能な生物ができた!
先日の「つぶやき」で、ポリメラーゼで高精度複製可能な人工DNA塩基対の創製と、天然を凌駕する人工核酸アプタマーの創製に関する研究をご紹介しました。いずれも『DNA塩基の種類を増やすことで、自然界に無い機能拡張を行える』という仮説に端を発した取り組みです。 とはいえ、これらのお話は全て試験管内(in vitro)で行われたもの。次なる目標は、いよいよ生命体内部(in...
View Article私がなぜケムステスタッフになったのか?
みなさんはじめまして。レオと申します。太陽電池の研究をしています。とある地方大学で研究をし、現在修士1年生です。今回からケムステスタッフとしてこのブログの記事を書くことになりました。拙い文章が多々あるかとは思いますが、これからどうぞよろしくお願いします。 さて今回は「私がなぜケムステスタッフとなったのか」その理由を今回は書こうと思います。
View ArticleReaxys Ph.D Prize2014ファイナリスト45名発表!
昨年より少し遅れて、Reaxys Ph.D Prizeのファイナリストの発表が本日されました!(日本語版はこちら)知らない方のために説明しますと、Reaxys Ph.D...
View Articleここまでできる!?「DNA折り紙」の最先端 ① ~入門編~
「DNA折り紙」という技術をご存じですか? 一言で述べるなら、DNA鎖を折り曲げ、ナノスケールの構造体を作り上げる技術です。 2006年の報告以来、大きな夢を感じさせるアウトプットが続々と報告されているのですが、その一方でビジュアル的にとても面白いという希有な特徴も持ち合わせています。我が国の伝統芸能とは元来無関係なはずですが、美的側面はまさに「Origami」の名を冠するにふさわしいものです。...
View Article【追悼企画】化学と生物で活躍できる化学者ーCarlos Barbas教授
先日、ある訃報を受け取りました。米国スクリプス研究所のCarlos F. Barbas III...
View Article学生に化学論文の書き方をどうやって教えるか?
筆者は大学で働いております。専門は化学の分野ですから、学生さんに卒業研究では化学的なテーマに取り組んでもらっています。化学を学生に教えるというのは楽しいのですが、いざ報告書や卒論を書かせる段になると毎年頭が痛くなっています。 日々スマホで友人とやりとりしているので、単文は思いつくのでしょうが、論理的な文章の構成というのは苦手としている学生が多いと思います。...
View ArticleReaxys Ph.D Prize 2014受賞者決定!
先月23日にファイナリスト45名が決定した有機化学・無機錯体分野の若手研究者の国際賞、Reaxys Ph.D Prize 2014。 ついに最終受賞者の3名が決定しましたので世界に先駆けて発表したいと思います!栄えある受賞者は以下の3名です。 Zoey Herm from the Long group, University of California, Berkeley Dawen Niu...
View Articleバイオタージ Isolera: フラッシュ自動精製装置がSPEED UP!
ケムステ読者様には釈迦に説法かもしれませんが、カラムクロマトグラフィーは化合物の極性とシリカゲル等のゲルとの相互作用を利用して分離する有機合成の研究室ならば必ず習得すべき、そして最も活躍する精製手法です。...
View Article博士号とは何だったのか ー早稲田ディプロマミル事件?
私は今年の3月に学位(博士号)を取得し博士になりました。早稲田大学では剽窃だらけの論文でも学位が与えられることが明らかになり(学位取消に当たらず)、呆れと怒りでやりようのない気持ちとなっています。少し衝撃的なタイトルをつけましたが、早稲田大学の調査委員会が会見を聞いた瞬間にこれを思い、強く抗議したいと思い筆をとりました。化学の楽しさを広めるための場でこのようなことを書くのは悩みましたが、私自信の学位...
View Article酸化反応条件で抗酸化物質を効率的につくる
ビタミンEは名前のとおり抗酸化作用をもつビタミンの一種です。ビタミンEの主成分であるαートコフェノールは医薬品、食料、試料などに広範囲に渡り含まれており、疫病の治療、栄養補給、酸化防止剤として利用されています。 この度、名古屋大学の石原一彰教授らはこのビタミンEを含む光学活性なクロマン類の大量供給可能な化学合成法を開発したので紹介したいと思います。 High-turnover hypoiodite...
View Articleノーベル週間にスウェーデンへ!若手セミナー「SIYSS」に行こう!
近年では未来の優れた科学者育成を目的に、また科学の裾野をさらに広げるべく、各団体が若手・学生向けに多くのイベントを開催するようになっています。 ストックホルム国際青年科学セミナー(SIYSS)もその一つです。日本国際賞(国内最大規模の科学賞)を主催する、国際科学技術財団が主催するイベントです。...
View Articleイスラエルの化学ってどうよ?
いつになったら終わるんでしょうか? 全く終わりが見えてこないイスラエルとパレスチナの争いですが、我が国には遠い異国のこととしてあまり話題にもなりません。イスラエルがどこにあるのかも正確に答えられる人も少ないでしょうが、とりあえず宗教的、地理的争いは置いておいたとして、ケムステとしてはイスラエルの化学に興味があるところです。...
View Article【書籍】化学探偵Mr.キュリー2
理学部化学科の准教授・沖野晴彦(通称Mr.キュリー)が活躍する小説「化学探偵Mr.キュリー」。 その続編である「化学探偵Mr.キュリー2 (中公文庫)」が明日、7月25日に発売となります。文庫版で640円と安価なので化学関係の方はぜひ前回のものとも合わせて読んでみてはいかがでしょうか?今回も作者である喜多喜久氏自身に新書のPRをしていただきました。
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